防災用品比較

窓ガラス飛散防止フィルム3製品を比較|JIS・対応ガラス・貼りやすさで選ぶ

地震や台風に備える窓ガラス飛散防止フィルム3製品を、規格表示、対応ガラス、サイズ、施工条件で比較。養生テープとの違いや貼る前の確認点も解説します。

CONCLUSION

先に結論

最初に窓の種類と寸法を確認し、規格表示と施工条件が明示された製品を選びます。フィルムはガラスの破損自体や飛来物の貫通を保証するものではありません。

先に結論:窓ガラス飛散防止フィルムは、地震や台風でガラスが割れたときに破片が飛び散るリスクを抑えるための常設対策です。選ぶ順番は、①窓のガラス種類、②JISなど飛散防止性能の表示、③窓を覆えるサイズ、④自分で施工できる条件、の順が基本です。フィルムを貼ってもガラスが割れない、飛来物が貫通しない、けがを完全に防げるとは限りません。

この記事は2026年8月14日時点のメーカー公式情報と公開レビューを比較したもので、当サイトによる実使用試験や安全性の順位ではありません。価格・在庫・付属品は変わるため、購入前に販売ページで再確認してください。

飛散防止フィルムは養生テープの代わりになる?

台風前に窓へ養生テープを貼る方法を見かけますが、窓全体を覆う飛散防止フィルムとは構造も目的も異なります。飛散防止フィルムは、粘着層を持つ透明なシートをガラス面へ全面施工し、割れた破片を保持しやすくする製品です。JIS A 5759「建築窓ガラス用フィルム」は、ガラス飛散防止性能についてショットバッグ試験や層間変位試験などの試験方法を定めています。

一方、通常のテープを窓の一部に貼っても、窓全面の破片を保持する設計にはなりません。台風が近づいてから慌てて貼る一時対応ではなく、平時に窓の種類を確認して適合するフィルムを施工し、雨戸・シャッターがあれば併用する考え方が現実的です。カーテンやブラインドを閉め、窓から離れる行動も必要です。

この記事が合うのは、透明な平面ガラスへ自分で常設対策をしたい家庭です。賃貸で原状回復条件が厳しい、網入り・複層・Low-E・凹凸ガラスで適合判断が難しい、大きな窓を気泡なく仕上げたい家庭は、管理会社や施工業者へ先に相談してください。

失敗しない選び方・比較軸

1. ガラスの種類を製品の適合表と照合する

見た目が似ていても、透明単板ガラス、網入りガラス、複層ガラス、Low-Eガラス、凹凸ガラスでは使える製品が異なります。不適合な組み合わせは、きれいに貼れないだけでなく、日射による温度差で熱割れを起こす可能性があります。メーカーが「貼れる面」と「貼れない面」を明示しているか確認し、不明なら窓の品番を控えて問い合わせます。

2. 「飛散防止」と「防犯・防災フィルム」を混同しない

JIS A 5759の一般的なガラス飛散防止と、飛来物の衝突を想定する防災フィルム、侵入を遅らせる防犯フィルムは同じではありません。JIS A 5759はフィルムの種類ごとに要求される性能を定めているため、商品名だけでなく規格上の区分を確認します。商品名に「防災」「超強」とあっても、どの規格値・試験・用途を指すかを公式説明で確認します。

3. 窓より少し大きい製品を選び、施工環境を整える

まずガラス部分の幅と高さをミリ単位で測ります。必要枚数だけでなく、切りしろや失敗分も考えます。広幅フィルムは継ぎ目を減らせますが、一人で扱うと粘着面同士が付きやすくなります。メーカーの施工動画・説明書を先に見て、霧吹き、スキージーまたは付属ヘラ、カッター、定規、養生用品を用意します。

家庭向け透明フィルム3製品の比較表

2026年8月14日に確認したメーカー公式仕様。規格の表現が異なるため、単純な強度順位ではありません。

製品

比較したサイズ

公式の性能表示

対応ガラスの確認

施工情報

リンテックコマース 防災フィルム50 HGS05L

92cm×185cm、1枚

JIS A 5759 GI-1・GD-1合格、厚さ50μm、UV99%カット

透明ガラス専用。公式は網入り・複層ガラス対応を表示

水で貼る。公式の貼り方ページあり

ニトムズ ガラス飛散防止シート 広幅 M6330

96cm×1.8m、1枚

地震・台風時の飛散防止、UVカット。公式ページではJIS適合番号を確認できず

平面用。凹凸面には別品番M6080を用意

密着用ヘラ付き

アサヒペン UVカット防災超強飛散防止シート 92cm×2m(BH-11)

92cm×2m

飛散防止性能はJIS規格値を満たすと表示、表面ハードコート

透明、平らなくもり・凹凸面、複層、Low-Eなどを公式適合表で確認

水で貼る。施工時の室温10〜35℃を指定

リンテックはJIS A 5759の記号まで明示しています。アサヒペンは「JIS規格値を満たす」と公式表示していますが、確認ページではGI-1などの記号は示していません。ニトムズは用途と寸法、材質を明示する一方、確認した公式ページにJIS適合の記載はありません。未記載を不適合と決めつけず、規格表示を重視する家庭は購入前にメーカーへ確認してください。

3製品の特徴と向く家庭

リンテックコマース 防災フィルム50 HGS05L

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規格を具体的に照合して選びたい家庭向けです。公式情報ではフィルム厚50μm、92cm×185cm、JIS A 5759のGI-1・GD-1合格、UV99%カットを確認できます。網入り・複層ガラス対応の表示がありますが、「透明ガラス専用」でもあるため、表面の凹凸や特殊コーティングを含めて窓側の仕様確認が必要です。92cm×5mのHGS0505NW5やオーダー品もあり、複数窓では必要面積から選べます。

ニトムズ ガラス飛散防止シート 広幅 M6330

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幅96cmの既製サイズと付属ヘラを重視する家庭向けです。公式情報で品番M6330、幅96cm×長さ1.8m、ポリエステルフィルムとアクリル系粘着剤、密着用ヘラ付きを確認しました。凹凸面にはポリカーボネート製の別品番M6080が用意されているため、M6330をそのまま凹凸面用と解釈しないことが大切です。規格番号や詳細なガラス適合は公式ページだけでは不足するため、特殊ガラスでは事前問い合わせが安全です。

アサヒペン UVカット防災超強飛散防止シート 92cm×2m(BH-11)

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貼れる面・貼れない面を細かく照合したい家庭向けです。公式ページは、網入りを含む透明ガラス、平らな面、複層ガラスやLow-Eガラスなどを対象として挙げる一方、ざらざら面、浴室、高温多湿、水がかかる場所、屋外、自動車ガラスを除外しています。窓の室内側へ貼り、ひび割れたガラスには使わないことも明記されています。92cm×2m品のBH-11とJAN 4970925117335はアサヒペン公式楽天店の商品情報でも照合しました。

口コミで見られた良い傾向と気になる傾向

楽天市場、Yahoo!ショッピング、モノタロウ、アスクルの公開レビューを2026年8月14日に確認しました。評価点や件数は変動するため本文へ固定せず、複数投稿で繰り返し見られた施工上の感想だけを要約します。投稿者の感想であり、飛散防止性能の試験結果ではありません。

良い傾向

  • リンテック HGS05L:水を十分に使うと位置調整しやすい、透明で室内の見え方を大きく変えにくいという感想が見られました。
  • ニトムズ M6330:説明を読み、ガラスを十分に濡らして施工すると貼れた、広幅で大きめの面を覆えるという感想が複数媒体で見られました。
  • アサヒペン 92cm×2m:台風のたびにテープを用意する手間を減らす目的で選んだという声が見られました。ただし確認できた製品単独レビューは少なく、施工性の反復傾向は判断できませんでした。

気になる傾向

  • リンテックとニトムズでは、大判を一人で気泡やしわなく貼るのは難しいという感想が複数見られました。
  • 粘着面同士が付く、窓の清掃不足や水不足で仕上がりが悪くなる、わずかなにじみや気泡が気になるという声が見られました。
  • 実際にガラスが割れる状況を経験していないレビューが多く、購入者の安心感を製品性能の証明として扱うことはできません。

貼る前・貼った後の注意点

  1. 窓の型番を確認:サッシやガラスのラベルを撮影し、単板・複層・Low-E・網入り・凹凸の別を調べます。
  2. ひび割れ窓へ貼らない:破損済みのガラスは製品で補修せず、管理会社またはガラス業者へ相談します。
  3. 全面を覆う:部分貼りでは想定された性能にならない可能性があります。端部処理を含めてメーカー手順に従います。
  4. 施工日に余裕を持つ:台風接近直前ではなく、適切な室温と換気を確保できる日に行います。大判は二人での作業も検討します。
  5. 定期点検する:端の浮き、傷、変色、結露や熱割れの兆候を点検し、異常があればメーカーへ相談します。

飛散防止フィルムは対策の一部です。雨戸・シャッター、カーテン、家具配置、避難経路の確保を組み合わせます。強風時は窓のそばに立たず、自治体と気象庁の最新情報を優先してください。購入時は価格や在庫だけでなく、同じ品番・サイズか、施工道具が付属するか、窓に適合するかを再確認しましょう。

出典・一次情報